ベルリン工科大学 (Technical University Berlin) 中本ゆかさんのインタビュー
今回のインタビューは、ベルリン工科大学(Technical University Berlin / TU Berlin)にて、Information Systems Managementを大学院/マスターで専攻されている、中本ゆかさんにお話を聞きました。中本さんはGoGermanyのお客様であり、ベルリン工科大学でのことだけでなく、ベルリンでの生活やドイツ生活についても、色々お話を聞かせてくださいました!
ベルリンでのGoGermanyのお客様との対談 イントロ
大川ゆきこ (GoGermany)
今回、中本さんにインタビューさせていただいて、ちょうど中本さんの方からこのベルリン工科大学の図書館の個別のブース、勉強エリアみたいなところでおしゃべりしながらとか、勉強をお互いに聞き合いながらみたいな、そういったことができるような、ちょっと静かな図書館ですけれども、おしゃべりができるようなブースみたいなのを借りていただいたんですね。本日はありがとうございました。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
こちらこそありがとうございます。
大川ゆきこ (GoGermany)
では早速ですね、中本さんについて自己紹介をしていただければと思うんですけれども、お願いできますか。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
はい、去年の4月からベルリン工科大学のコンピューターサイエンス系の専攻で学んでいる中本と申します。経歴に関しては、学部時は東京理科大学の理工学部に通っていまして、その後に日系のIT企業に3年間就職し、去年の3月に辞職してこちらに来ました。
ドイツの大学院留学を選んだ理由
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。既に、日本でもしっかり働かれていて、結構いいお仕事にも就かれていたと思うんですけれども、そこでなぜドイツの大学院に進学しようと思ったとかってありますか。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
ちょうど転職を考えていた時期なんですけれども、転職にあたってスキルアップが必要になって、スキルアップのために短期集中で学んだらいいなと思ってこちらに来ました。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。結構大学院に留学しようかなとか院に進学しようかなと思った時でも、やっぱりもちろん日本という選択肢もまずあると思いますし、留学ってなっても多分ドイツって一番最初に浮かぶ国ではないと思うんですけれども、なぜ他の国ではなくてドイツを選ばれたとかってありますか。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
まず現地就職を、修士終了後の現地就職も考えていたので、現地就職を考えた際のワークライフバランスが保ちやすいのと、それからドイツが唯一外国人に関しても学費が無料だからですね。前職はかなり仕事が結構大変で、部署にもよるんですけど、私の部署がたまたま大変で残業も多くて、もう少しいい仕事の環境がいいなって思ってヨーロッパの国にしました。そして先ほども述べたようにドイツが学費が無料なのでドイツに絞りました。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。そうなんですよね、結構ヨーロッパとかって全般ですけれども、日本と比べて働き方っていうのが結構ホワイトというか、教授とか大学のスタッフとかに連絡しても、今ホリデー中なので次帰ったら連絡しますみたいな感じでですね、結構ちゃんと休暇とか取ってという、確かにそういうところっていいので、ヨーロッパで働きたいなって思われる方実際多いですし、そこもすごく納得できるっていうですね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね。
ベルリン工科大学(TU Berlin)の難易度
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。世界大学ランキング、THEとか色々ありますけれども、そこでもかなりですね、上位に入ってくる大学、トップ200校に入ってくるようなベルリン工科大学で、本当に名門の中の名門なんですけれども、そこで学ばれてますけれども、難易度とかっていかがなのかとか、あとドイツと日本にいた時と比べて勉強の難易度とか難しさとか、そういったところをお伺いしてみたいです。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
難易度に関してですけど、授業によりけりです。私が現在、主に勉強を学びたいと思っているのは機械学習関連なので、その分野の授業に関しては非常に難しいっていうのが本音です。しかし中でもさほどあまり難しくない授業もありまして、例えば冬学期取った授業の中では、普段課題は特になく、つまり数学もプログラミングも特になく、最後は口頭試験のみだったので、テストの10日前くらいから勉強をし始めて、普段のセメスター期間中は特に勉強も復習もせず、テストの10日前から勉強をして、そこそこの成績を取れた科目もあるので、すごく簡単な授業も珍しいんですけどあったりします。2つ目の質問に関してですけど、日本の大学と同じ土俵で比較ができないほど大変だと思います。ただし、自分で一学期あたりどれくらいのコースを取るのか調整できるので、自分のペースに合わせて授業数を調整して、ドイツ人の中でも2年間ではなく4年間かけて修了する方もいるので、焦らず自分のペースで学ぶことができます。
ベルリン工科大学(TU Berlin)の留学生の割合
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。中本さんが学ばれているプログラムというのは、ドイツ語の授業も含まれていて、英語の授業もあってという形だと思っていて、最後まで英語だけで授業を全部英語で取って卒業しようと思えばできるようなプログラムになっていると思うんですけれども、その中で、そうすると留学生とかも必然的に結構多くなってくるのかなと思うんですけれども、その留学生の割合だったりとか、どういう国の人が結構多いですよとか、どういう国の特殊な国でこんな国からの 人も友達いるんですとか、なんかそういったところ、国際色についてお伺いしたいです。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね、国際色に関してはかなり国際的な環境だと思います。しかし、私の思ったよりかはドイツ人の割合の方がよっぽど多くて、過半数がドイツ人かなと思います。普段の授業で見かける学生に関しては、留学生の中では多いのがトルコ人とかインド人、中国人、台湾人、それからその他様々な他のヨーロッパ圏からの学生も結構いたりします。
ただし、パッと見た印象的には他のヨーロッパ圏の方とあまり区別がつかないので、ベルリンっていうのもあるので、親が他のヨーロッパ圏からの移民でドイツ生まれ、ドイツ育ちの方もいるので、パッと見た印象よりかはもっと国際的なんじゃないのかなと思います。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。ちなみに日本人の方ってプログラムの中本さん以外にいらっしゃいますか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
少なくとも私の専攻の修士課程に関しては、今のところまだ一人も見かけたことがないです。他の専攻に関しては、今までは交換留学生が5人ほど見かけたのと、正規留学生が2人ほど見かけたことがあります。
ベルリンの大学生ライフ、私生活
大川ゆきこ (GoGermany)
ドイツで結構大学も勉強大変だったりということだったと思うんですけれども、勉強されている以外の時間ってどのように過ごされているとかってありますか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
勉強している時間以外のことに関しましては、大学の友達と一緒に集まって遊ぶことが多いです。例えば誰かの誕生日に誕生日パーティーに参加したり、友達とクラブに行ったり、ビリヤードバーに行ったり、それから友達の家で映画鑑賞したりなどをたくさん楽しませていただいています。
大川ゆきこ (GoGermany)
よかったです。勉強だけでもう全然楽しめてないですとかってなるとちょっとあれかなと思ったんですけれども、勉強は勉強で大変ですけれども、ちょっとそういったアクティビティも楽しめるとよかったですね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
運良く友達ができてよかったです。
大川ゆきこ (GoGermany)
ちなみになんですけれども、そのお友達って何人が、グループとかでなると思うんですけれども、どんな国籍の方が多いとかってありますか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
過半数ほとんどがドイツ人で、中にはトルコ人の子もいて、あとは基本的にドイツ人で、中には例えば親世代が移民の方っていうような方もいたりします。ただ本当に大体ドイツ人が多いです。
大川ゆきこ (GoGermany)
いいですね。ドイツ人同士とかだとドイツ語で喋ると思うんですけれども、わかんないですけれども、結構そこはみんなでいるときとかは英語で喋ってくれてっていう感じですかね、わかりますか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね、特にみんなで例えばカードゲームするときとかは英語で喋ってくれます。ただしみんなで集まって個人的に話したりするときは、ドイツ人同士ではドイツ語を話すので、そういう会話には入りづらかったりはしますけど、私に声かけてくれる際はいつも英語で話しかけてくれるので、そういうときは。
ドイツ生活でドイツ語は必要か
大川ゆきこ (GoGermany)
結構ドイツ人って英語できるので、私は思っちゃうんですけど、やっぱり日本人の平均と比べるとドイツ人って全然英語できるので、やっぱり自分の母語の方が喋りやすいので、ドイツ人同士とかだとドイツ語になっちゃうんですけども、結構その場にもう一人ちょっと外国人でドイツ語わかんない人とかっていうのがいると、割とオープンに英語で喋ってくれたりとかするので、そういうところは私自身も結構助かるなと思うところではあったりしますね。ちょっと話が逸れてしまうんですけど、ちょっと質問にはないんですけれども、今ちょっとドイツ語っていうとこが出てきてて、たぶん来られたすぐってドイツ語全く喋れなかったぐらいですかね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね。自己紹介もできないぐらいでした。
大川ゆきこ (GoGermany)
生活するのに困ったりとか、ドイツ語できないと難しいとかってあったりしましたか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
来たばかりのときは、例えばですけど、買いたい薬とか、買いたい薬局のシャンプーが、シャンプーはわかりやすいんですけど、例えばコンディショナーはどれなのかとか、わかりづらかったり、全部調べないと一通り日常用品を買うことができなかったっていうのがちょっと大変でした。あとは、街中でたまに買い物とかでドイツ語を話しかけられたりするとき、通じないことがあったりはしましたね。ただそんなに多くはなく、一応1学期目からドイツ語の授業を学校でとっていて、自由選択科目みたいな部分の単位にカウントされるので、ドイツ語は今、A1とA2を完了して、今B1をとっているところ、授業を受けているところで、例えば、今話した日常生活の買い物の会話とかは、スムーズにっていうか、意味はわかるようにはなったので、今はそんなに困っていることはあまりないですね。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。そうするとやっぱり最初は単語とかわからないと、これシャンプーなのか、リンスなのか、何なのかみたいなのがあったりしますけれども、今勉強されて、ドイツ語でも生活っていうのが充実してスムーズになってきたみたいな。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
かといって携帯が結構便利なので、Google翻訳の画像翻訳でシャンプーなのか確認することができますし、あとお店で、個人経営のお店で英語喋れない店員との会話では、音声入力で翻訳して会話したこととかもあったので、なんとかなります。
ベルリンは良い都市?ベルリンの特徴
大川ゆきこ (GoGermany)
わかりました。ありがとうございます。ベルリンについてなんですけれども、結構ドイツ人の間でも賛否両論というか、好きって人もものすごく好きって人もいれば、ちょっとユニークだよねみたいな、ちょっとあれなっていう方も結構いらっしゃったりする、結構別れる都市ではあるんですけれども、中本さんご自身としてベルリンどういう風に感じられてるかとか、好きかなっていうところだったりとか、あと例えば友達とかがベルリンに初めて来るとかってなったら、ここは絶対に連れて行きたいみたいなお気に入りの場所とかあったら教えていただきたいです。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
一応ドイツの他の地域に住んだことがないので、他の地域との比較といったところはできないんですけど、個人的にはベルリンとても満足しております。例えば今ドイツでたくさん友達ができたのも、ひょっとしたらここがベルリンだからかなと思っています。おすすめな場所に関しては、私が多分、もし観光目的でしたら、調べて出てくるおすすめなところがいいかなと思っていて、ここで特に言及すること、言及しなくていいかなと思うんですけど、もしも今後ベルリンに留学してくる学生がいるのであれば、例えばですけど、ササヤというおいしいお寿司屋さんの日本食レストランがありますし、それからジャパンプラザビストロという日本食スーパーもあるので、日本食を食べたくなった際にきちんと入手する手段があるのがとても便利です。
大川ゆきこ (GoGermany)
そこは大都市ならではですよね。やっぱり都市が小さくなればなるほど、結構そういったところ、輸入品とかってなると選択肢が限られたりしますけど、そういう点で結構ベルリンは確かにいいかもしれないですね。
ベルリンの大学生の生活事情、食生活
大川ゆきこ (GoGermany)
ちなみに、これもちょっと話それちゃうんですけれども、お家では結構ご自身でお料理とかされてますか、自炊?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね、基本的にいつも自炊です。
大川ゆきこ (GoGermany)
それは日本食とか、どういう食事をされてるとかってありますか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
一応最初の頃はいろいろ試してみたんですけど、結局日本食、和食より、アジアの食事よりの食べ物に結局定着してきちゃってますね。ただ中にもドイツの食べ物で気に入ってるものもあったりするので、例えばですけど、日本ではない生の豚ひき肉、メットっていう生の豚ひき肉は、若干ネギトロに似た感じで、味が塩コショウ味で美味しいので、通常のパンと一緒に食べるんじゃなく、ご飯の麺にのせてごま油をかけたりして食べたりしてます。
大川ゆきこ (GoGermany)
それ美味しそうですね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
とても美味しいです。
大川ゆきこ (GoGermany)
私もやってみようと思います。私も食べたことあるんですけど、別にご飯とか、普通にそのままつまんだりパンにのせて食べたりしてましたけど、確かに言われてみるとネギトロに近いですね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね。
大川ゆきこ (GoGermany)
そういう食べ方ありますね。やってみようと思います。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
味は違うんですけど、食感とか見た目とかが似てます。
大川ゆきこ (GoGermany)
ネギ混ぜたらもう完了ですよね、見た目とか。本当にそのまんまですよね。やってみようと思います。ありがとうございます。
ベルリンの大学生の生活費
大川ゆきこ (GoGermany)
すみません、これも用意されてないと思うんですけど、答えとして、今ちょっと日常の生活のところにお話のトピックになってるんですけども、月々どれくらい生活費に使われてるとか、あとそのうちどれくらい家賃を占めてるとか、差し支えない限りなんですけど、内訳どういうイメージ、どれくらいの金額間で住んでますよ、みたいなところをお伺いできたらと思います。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね、あんまりはっきりと確認したことはないんですけど、おそらく950ユーロか多くても1000ユーロ以内かなと思ってます。自分はそんなに食費を削ったりは特にしてなくて、日本の食べたいものがあれば食べに行きますし、友達と何か誘われたら断ることなく一緒に行ったりしますし、アジアンスーパーで頻繁に食材、結構高いじゃないですか、アジアンスーパー。でも買ってるので、たぶんそういうの込みでも、自炊さえしてれば大体1000ユーロには収まります。そのうち家賃は445ユーロ、ただ洗濯機代がまた別になるので、それでまた数ユーロくらい追加されて、その他255ユーロの保険と、あとはシムカードを安いのにしてるので、月々5.5ユーロのみで、固定費に関してはこんな感じかなと思います。あと何かあるかな、あとはたぶんテレビ代とか、そういった月に18ユーロくらいとか、また別途かかったりしてます。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。すごくイメージが分かりやすいですね。
ベルリンの大学生の住まい事情、学生寮
大川ゆきこ (GoGermany)
ちなみに住まい探すのって結構大変でしたか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
とても大変でしたね。最初私が調べたのは、住所登録ができない2ヶ月のみの契約のところで、自分の部屋が8平米、8畳でもなく8平米しかないシェアハウスで、家賃が530ユーロとかでした、1ヶ月あたり。その2ヶ月の間に中国語ができるので、中国のサイトでシェアハウスを探してたんですけど、そのシェアハウスの大家さんが、今学生寮に住んでるけど、卒業して引っ越さなきゃいけない学生とコネクションしてくれて、とても運良く家の場所をやっておりました。ただし、たとえ中国語ができるとしても、私が当時大家さんから言われたのが、ドイツにいる中国人の大家の中では、お金にしか目が行かない人が多いので、中国のサイトで探すのはお勧めしないよって言われて、ドイツに来たばかりで何も知らない感じで、騙されやすそうに見られて、そういうアドバイスを受けたので、自分はたまたま良い例、運良かった方法なんですけど、自分と同じ方法で探すのは、そんなにお勧めしないかもしれないです。
大川ゆきこ (GoGermany)
わかりました。ありがとうございます。リアルな体験談でお聞きできてよかったと思います。そうでしたね。中国語はそうですね、今思い出しちゃいましたけど。ベルリンではどのように住まわれているのかってありますか?一人暮らしですとか、共用部分がどれくらいあってとか、そういったところをちょっとお伺いしてもいいですか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
一応一人暮らしでワンルームの部屋に住んでいます。ただ、洗濯機以外のものは部屋の中にあるんですけど、洗濯機だけ共有ルームで、共有スペースのランドリールームで洗濯しなきゃいけなく、1回月2.6ユーロかかって、現在のレートでおよそ日本円440円もして結構高めです。普段の生活に関してはどうなんですかね。共有ルームに関しては、例えば、日本語でなんて言うのかわからないんですけど、テーブルでサッカーをする。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありますね、このくっついてるやつですね。バーとかによくあるやつですね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
ありますし、あとシェアキッチンで、例えば友達とパーティーしたい場合、共有のキッチンを予約して、20人くらいでパーティーもできますし、あと、その寮にジムもついてたりしてて、ジムで運動をすることもできますし、あと、中庭にはビーチバレー。ビーチバレーを遊べるところもあるので、非常に住みやすいところです。
大川ゆきこ (GoGermany)
楽しそうですね。夏場とかビーチバレーとか、住んでる人が下でやったら楽しそうですね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね、最近みんなもやってます。私はあんまり参加してないんですけど、参加したかったら、いつも参加すれば入れてくれる感じですね。みんなアマチュアで適当に遊んでるので、全然下手でも大丈夫な感じです。
大川ゆきこ (GoGermany)
よかったです。ありがとうございます。
ベルリンの寮の様子
実際の寮のお写真をお送りくださいました!とってもイメージがしやすく、大変感謝しております!
ドイツ大学院留学のハイライト
大川ゆきこ (GoGermany)
ドイツでの生活っていうのが、もうあとちょっとで、1年半ちょうど経つぐらいになってくるかなと思うんですけども、ご自身の中でのハイライト、今までのドイツですごい心に残っているとか、印象に残っているみたいな出来事とか、そういったところがあれば教えていただきたいです。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
ハイライトですね。今までのハイライトとしては、1学期目はすごく勉強結構大変だったんですけど、2学期目は無事に30単位、通常1学期あたり30単位を取ると、2年間で修了できる感じで、2年間で修了できる人が非常に少ないんですけど、1学期目は21単位しか取れなかったんですけど、2学期目は無事に30単位取れて、ようやく学業が順調になってきたので、最近、スチューデントワークも調べ始めて、来月からフラウンホーファー研究機構でスチューデントアシスタントのポジションで働くことになりました。仕事に関しては機械学習科、一番のフォーカスしている分野で、将来現地就職を考えているので、すごく楽しみにしています。
大川ゆきこ (GoGermany)
名門で素晴らしいですね。大学の生活についても、最初は慣れなかったりして、英語でいきなり授業があったりするので、ガツンときて難しいとなるかもしれないですけど、そういう経験をされたのかなと思いますけど、その後、しっかり軌道を戻されて、そこからプラスアルファで挑戦されて、素晴らしいところでお仕事されるのは、ぜひ頑張っていただければと思います。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
ありがとうございます。
ドイツの大学に留学する人へのアドバイス
大川ゆきこ (GoGermany)
もしご自身、留学する前の中本さんに戻れるとして、今の中本さんからアドバイスしたいこととか、ヒントだったり留学のコツだったり、何かあれば3つくらい教えていただければと思います。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
まず一つ目が、ドイツ全般的に役立つアドバイスになるんですけど、イントロダクションウィーク、新歓みたいな感じの期間中に、自分の専攻のアクティビティになるべく参加したほうがいいかなと思っています。一人で、友達もいない環境に飛び込んで、言語もできないので、もしも自分から前に飛び込まないと、非常に孤立しやすいと思うので、このアクティビティ、イントロダクションウィークになるべくアクティビティに参加することは、ドイツに来たばかりのときの体調管理の次に重要だと思っています。なので、例えばですけど、他の重要な手続きとか、何か書類があったりしても、当日が締め切りじゃなければ、なるべくアクティビティに参加したほうがいいと思っています。
今、私が仲良くさせていただいているのも、アクティビティで知り合った友達ですし、プライベートが充実するだけではなく、勉強面でもサポートできるので、すごくおすすめです。具体的に自分はどういった感じだったのかと話しますと、1学期目は、自分の専攻の説明会、大川様がその日までにはドイツに来たほうがいいとお勧めしてくれた説明会に参加して、そこで知り合ったトルコ人女子、同じくドイツ語ができなく留学しに来た、その説明会のオンサイト、オンラインでもあったんですけど、オンサイトで受けた人の中で、唯一私たちだけがドイツ語ができない留学生で、そこで仲良くなって、他にもドイツ人と知り合ったんですけど、正直、その後はあまりプライベートでは関わりがなかった感じです。2学期目になって、そのトルコ人友達と人脈を広げようという気持ちで、1学期目の新入生ではないんですけど、イントロダクションウィークのアクティビティにまた2人で一緒に飛び込んで、そこで知り合った友達と、2学期目以降はプライベートのアクティビティもそうですし、勉強面でもいろいろ助けられて、楽しんで勉強も順調にできています。
2つ目のアドバイスに関しては、学業に関して知ったほうがいいことになるんですけど、ドイツではテストに3回落ちると強制退学になり、さらに決まりとしては、その3回落ちた科目が含まれている専攻に再受験をヨーロッパの中で一生できないといったような決まりがあります。ただ、聞いた話では中には例外もあったりするので、決まりは決まりなんですけど、また大学によったりもするみたいです。ただし、授業を落ちる場合は強制退学で怖いんですけど、テストの予約さえしなければ1回のチャンスが失われないですし、テストを登録しても取り消し期間があるので、テスト取り消し期間に取り消しさえすれば、また自分が準備できた際に、次のセメスターとか来年とか再チャレンジすれば、そんなにストレスなくできます。
大川ゆきこ (GoGermany)
確かにこれ日本と全然違うなっていう制度だと思うんですけど、ドイツの大学ってどちらかというと、自分がその授業に関して準備ができたら試験を受けるみたいな感じなので、先ほどもおっしゃったように試験を登録して、自分が準備ができたら登録するけど、それこそ準備がまだだったら取り消しもできるし、登録もしなくてもよくて、そうすると1回分の試験が落ちたってことにはならないので、まだ受けていないっていうことができていて、それが日本ってどちらかというと授業を登録して、そしたら単位を取らなきゃいけないテストを受けるものっていう感じですけど、そこは確かに違うのがありますね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
ちなみにですけど、その他聞いた話によると、例えば1回落ちてしまいました。その授業をもう受けたくないですって言ったら、エグザムオフィスっていうところに行けば、他の授業に変更することもできるので、そんなに神経質にならなくても大丈夫ですね。あと、基本的にテストの3回目は口頭試験になるらしいんですけど、私の場合、事前に教授に確認して知ったのが、私が取ったいくつかの授業の中ではそんなことは全くなく、多分機械学習関連がかなり難しめの授業だからかもしれないんですけど、なので授業によっては、3回目のテストが口頭試験になるってことも特になく、そこは確認した方がいいかもしれないです。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
これが今のが2つ目のです。3つ目に関しては、自分が本当にしてよかったなって思う、多分最後に話すことになるんですけど、本当に自分が一番してよかったなって思うのが、日本で社会人を経験してからこっちに来たっていうのがすごくいいなと思っています。例えば、ドイツは確かに日本に比べて生活面で不便なところだったり、サービスがいい加減なところだったり、電車の遅延とか色々あるんですけど、日本での完璧なサービス、分かりますね。同じく日本で。
大川ゆきこ (GoGermany)
私も日本で社会人やったことあるんですけど、どちらかというと日本って完璧に、サービスとか、もうこの上ない五つ星ホテルみたいなすごいサービスされるんですけど、それ受け取る側としてはいいんですけど、自分が働いたときに自分もこの必要以上のサービスというか、ものすごく完璧を求められているっていう、便利なのはいいんですけど、逆にプレッシャーというのも自分にかかってきますし、営業時間とかもコンビニなんていつでも開いてて、すごく便利って思うんですけど、逆にその裏ではその24時間働いている人がいるっていうのがあったりして、逆にドイツって休むときしっかり休みますけど、なんか不便だなって思います。また開いてないのかいって思うんですけれども、逆に自分も休むことを求められるというか、許容されるので、その人が来てなくて仕事してくれてないから不便だなってのはあるけれども、その人だってその人の人生があるし家族があるし、自分だって休みをもらってるんだからお互い様だよねみたいな、その空気がちょっと違いますよね。
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね、例えば日曜日、日本で1日中家から出なかったり、1日中ダラダラして過ごしちゃったりすると、罪悪感感じるかもしれないですけど、こっちだったら特にそんなこともなく、外の店も閉まってますし、できることあんまりないし、1週間頑張ったし1日ぐらいオフにしてもいいなって、その罪悪感を感じなく休むことができるっていうところとかですね。さっき話したところをもう一度話しますと、3つ目に関しては日本で社会人生活を経験したのがとても良かったと思っています。ドイツの場合、日本と比べるとサービスがいい加減だったり汚かったり、いろいろ不便なところもあるので、もしも社会人が日本で経験してなかったら、今さら留学が終わった後に日本に本帰国を考えていそうだと思っています。なんですけど、日本ではいいサービスがある反面、自分が社会人になるとそのレベルを自分に求められてしまうので、働くとなったら、私の場合自分が人生で求めているものとちょっと違うので、今後の人生で約50年またはそれ以上働かなきゃいけなくなった際に、私にとってワークライフバランスが非常に重要で、日本で社会人を経験したからこそ、総合的に将来ドイツで暮らしたいなという正しい選択ができて良かったなと思っています。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。
ドイツ大学院留学は良い選択だった?
大川ゆきこ (GoGermany)
最後の質問になるんですけれども、例えばもう一度ドイツの大学を留学するかしないかという選択するところに戻れるとして、やっぱりもう一度ドイツの大学に行きたいと思いますか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね。もちろんまた来たいと思っています。なんならもう1年、またはできれば2年ぐらい早めに行動していれば良かったなと思っています。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。先ほどの質問にも含まれていて、すごく今までの経験でこちらに来られて良かったなと言っていただいたので、確かに最後の質問はそうなるというところになりますけど、ありがとうございました。
ベルリン工科大学(TU Berlin)の想像と現実
大川ゆきこ (GoGermany)
ドイツに来られて実際留学前にイメージされていたのと違ったところとかあったりしますか?
中本ゆかさん (ベルリン工科大学/ TU Berlin)
そうですね。ドイツに留学する前から、総合大学の場合、理論系が多めとは聞いていたんですけど、思ったよりも数学のボリュームが多いっていうのが来てから感じました。もともとこっちに来たのは、ITスキル、プログラミングスキルっていった面を伸ばしたいと思っていたんですけど、自分がフォーカスしているのが機械学習っていうのもあり、そのプログラミングの科目だったり、授業を取るにあたって、その前に受けなきゃいけない基礎となる、基礎というか基本となる、基盤となる科目が、かなり難易度の高い数学になりまして、私、先ほども話したように、東京理科大学にいたんですけど、その時に見たこともない表記だったり、数学的な表記だったり、日々新しい発見がたくさんありまして、それもあって、一学期には結構大変でしたね。私の場合、留学したいという気持ちがすごく強かったので、もし私のように、人生で一度でも留学してみたいという気持ちが非常に強いのであれば、早めに行動したほうがいいんじゃないのかなと思っております。ただ、例えば、日本で正社員を経験してみたいとか、その気持ちがあるのであれば、一度社会人を経験してから来てみるのも、とてもいいんじゃないのかなと思っています。早めに行動するとしたら、例えば、将来日本に帰りたいとなった場合だったり、または、留学が自分のイメージと違った場合とかも、軌道修正をする時間がまだたくさんあるので、早めにこしたことはないと思っております。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。そうですね。早い時点で色々視野が広がると、色々な可能性も出てきますので、まだ遅くないということで、挑戦し始め、もう一回できるというのも、確かにいいと思います。
ベルリン工科大学 中本さんのインタビューを終えて
インタビューをご依頼した時から、ドイツに来る未来の後輩のためにと、伝えたい内容、アドバイスについて中本さんご自身でまとめてくださり、尽力してくださいました。お住まいの写真をご提供くださったのも、その心意気からだと感じます。インタビュー後は、中本さんは授業に出席されるために、校舎を移動され、その時に、私たちにキャンパス内を少しご案内くださいました。ベルリンはドゥナー(ケバブ)が美味しくて安いことが、ドイツでは有名ですので、そんな話をしていたらお勧めのドゥナー(ケバブ)屋さんを教えてくださいました!とっっっても美味しかったです!!!