ドイツ留学におすすめの大学5選
300名以上のドイツ大学留学をサポートしてきた、ドイツ大学のプロが教える、ドイツの大学の選び方!
ドイツ留学生にとって「良い大学」とは?
日本を含めた多くの国とは異なり、ドイツでは大学のランキングはあまり関係ありません。大学の評判が良いと、就活などで多少有利にはなりますが、大学名だけを見て志望動機まで全て読まれないこと(学歴フィルター)はありません。どの専攻であるかが、大学名よりもはるかに重要です。
ドイツの大学の多くが、特定の専攻に注力していて、例えばマンハイム大学は、BWL(経営管理)ではトップクラスであると、ドイツ人なら誰もが知っていて、入学が最も難しいことも有名ですが、世界ランキングを見ると、ドイツのトップ層にランクインしません。
古典的な大学ランキングでは、学術論文の引用数などをもとにランキングを作成しているのに対して、ここでは他の側面も考慮するようにしました。私たちがおススメする上で注目したのは、私たちの実体験や、大学の留学生に対するサポートです。
ドイツ大学の大学ランキング
有名な世界ランキング(例えばTimes Higher Education ranking)とは別に、特にドイツ市場で使われる、大学ランキングについてお話ししたいと思います。有名な世界ランキングも悪くないのですが、良い大学であるかという点に必ずしも影響しない部分に注目していることも多いです。例えば、100年前にその大学で学んでいた学生が、のちのノーベル賞受賞者であることは、そこまで関係あるでしょうか?
大学のランキングではない、ハイクラスな大学に関する指標“University of Excellence”も興味深いです。国際的に顕著な影響力を持つ研究大学に授与される称号です。ドイツでは公式なアイビーリーグはありませんが、Univercity of Excellenceが、ドイツのアイビーリーグと捉えられることが多いです。
CHEランキング
CHEランキングは専攻別のランキングで、大学は専攻ごとにランキングされます。定量的、統計的データと、学生の実体験から出た意見(定性的な要素)を組み合わせて評価されます。評価された指標は全て透明性が保たれており、こちらから見ることができます。ランキングは、ドイツ最大級の新聞社die Zeitが共同で発表しています。
WiWoランキング
WiWo (“Wirtschaftswoche”)という、ドイツ最大級のビジネス誌が出しているランキングです。日経新聞をイメージしていただければ良いと思います。WiWoはドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)の大学ランキングを発表しています。他のランキングとは異なり、全ての専攻がランキングになっている訳ではなく、特にビジネス、IT、エンジニアリング関連の専攻にフォーカスしたランキングです。ドイツの大手企業の人事部からの意見をもとに、ランキングを作成している点もユニークです。
ドイツ留学生にオススメの大学5選!
それでは本題の、留学生におススメのドイツ大学のご紹介に入ります!
Technical University Munich(ミュンヘン工科大学)
ミュンヘン工科大学(英語名:Technical University Munich)は、とても評価の高い大学であり、留学生に対しても良い経験ができるよう環境整備している大学です。特にハイルブロンにできた新しいキャンパスは、設備が整っているのに併せて、留学生も多く国際的な雰囲気が漂うキャンパスなのでおススメです。ハイルブロンキャンパスは、ドイツの有名な億万長者 Dieter Schwarzが投資していて、設立の目的は、デジタルトランスフォーメーションを世界的に率いる機関となることです。Bachelor in Management & Technologyという専攻(授業は全て英語)は、経営管理の教育と、TUMの強みであるテクノロジーを組み合わせたプログラムとなっています。
Friedrich Alexander University Erlangen-Nuremberg(フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルク)
フリードリヒ・アレクサンダー大学(英語名:Friedrich Alexander University Erlangen-Nuremberg)は私も気に入っている大学の一つで、世界大学ランキングトップ200にランクインしているだけでなく、留学生に対しても素晴らしい専攻が多く、特に国際ビジネスや国際経済はとてもおススメです。フリードリヒ・アレクサンダー大学があるニュルンベルクは、クリスマスマーケットが世界的に有名なだけでなく、大学都市としても良い場所です。
Leuphana University Luneburg(ロイファナ大学リューネブルク)
ロイファナ大学があるリューネブルクという街は、北欧スタイルに近く、ドイツ北部にあります。学生は、ハンブルクでアルバイトをしていることも多く、交通機関で30分以内に行けます。大学の教育方法としては、Leuphana semester(ロイファナ学期)というものがあり、独特な構造をしています。最初の学期は、教育に焦点を当て、学生がクリティカル思考を実践できるようにする学際的な学期であり、選択した専攻について具体的に学ぶことはしません。次の学期からもユニークであり、メジャー(主専攻)とマイナー(副専攻)を選択可能で、学生独自の強みや目標に沿って、オリジナルの組み合わせができる点がおススメです。学生の間で非常に人気がある大学で、卒業生から起業家が出ることでよく知られています。
Rhine-Waal University of Applied Sciences(ラインワール応用科学大学)
今までご紹介した大学と異なり、ラインワール応用科学大学(英語名:Rhine-Waal University of Applied Sciences)は、専門大学です(専門大学と大学の違いについての記事)。2009年に設立された比較的新しい大学で、オランダとの国境近くの小さな町にあり、徒歩で国境をまたぐことができます。留学生の密度が極めて高い町でもあり、英語の専攻が、ドイツ語の専攻数を上回る珍しい大学です。クレーヴェは小さな町ですが、いくつかの国際企業の本社もあり、富士フィルムの電子撮像部門のヨーロッパ本社もあります(アルバイトができるかもしれません)。
Deggendorf Institute of Technology(デッゲンドルフ工科大学)
デッゲンドルフ工科大学(英語名:Deggendorf Institute of Technology)も専門大学で、テクノロジー分野にフォーカスしています。大学はバイエルン州の地方にあり、ミュンヘンから1時間東に向かったところに位置します。学生の3分の1が留学生なので、国際的な雰囲気がある大学です。留学生に対しての支援も手厚く、“Lets get started(さあ始めよう)”学期といって、半年間のドイツ語のコースを設けていたり、“study buddy” programといって、新入生の留学生に対して、在学中の留学生がサポートしてくれるプログラムもあり、大学側はアルバイトに関しても、留学生に特別な支援をしているので、おススメできます。
自分のレベルに合った大学の探し方
ドイツの大学は、大学ごとに入学試験を用意していない場合がほとんどなので、主にご自身の最終学歴の成績によって、合否が判断されます。私たちは、皆様の成績表を共有いただくことで、合格率なども踏まえた出願先候補をご提案できます。繰り返しになりますが、「世界ランキングが高い大学=合格しにくい大学」ではないため、私たちが経験から判断させていただきます。
私たちは皆様の状況・条件・希望に最適な大学をオーダーメイドで探し出します。