ヨーロッパ大学ヴィアドリーナ (European University Viadrina) 松村大和さんのインタビュー
今回のインタビューは、ヨーロッパ大学ヴィアドリーナ(European University Viadrina)にて、Cultural and Social Studiesを専攻されている松村大和さんにお話を聞きました。松村さんはGoGermanyのお客様であり、ヨーロッパ大学ヴィアドリーナでのことだけでなく、フランクフルト・オダーでの生活やドイツ生活についても、色々お話を聞かせてくださいました!
GoGermanyのお客様との対談 イントロ
大川ゆきこ (GoGermany)
松村さん、自己紹介をお願いします。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
現在、ヨーロッパユ ニバーシティ ヴィアドリナという大学で文化社会学を専攻している松村大和といいます。高校時代は静岡県の公立高校の掛川西高校というところで、普通科で勉強して、そこから卒業後、半年経ってドイツの大学に入学しました。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。松村さんは、高校卒業されてから、そのまますぐにドイツに行かれるという決断、割ともう高校時代からされていたかなと思うんですけれども、ドイツにしようと思った理由とか、きっかけだったり、ドイツに最終的に決定した理由とかってあったりしますか?
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
一番初めのきっかけの部分は、自分ももともと海外留学とか、特にアメリカを中心とした海外というものに漠然と憧れみたいなのがあって、だけど、お金もすごいかかるし、なんとなく留学に向いている日本の大学に進学して短期留学とかかなって思ってたんですけど、同い年の親戚が、ヨーロッパで大学を探しているという噂をちらっと聞いてから、軽く調べてみたら、ヨーロッパなら進学でも金銭的に行けるかもと思って、そこからいろいろ調べていった結果、ドイツという国が、学費も基本的には無料だし、国としても他のまだ発展途上のヨーロッパの国とかに比べて、安定もしているという理由で、最終的にはドイツに進学することを決めました。
日本の高校から直にドイツの大学に進学できる?
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。その中でインターネット上とかですと、高校を日本で卒業して、そのままドイツの大学にストレートで行くのは無理だみたいなことが、結構色々ミスリードにつながるような情報がいろいろあると思うんですけど、実際に松村さんの場合、高校を卒業されて共通テストを受けられて、そのまま大学に進学、ドイツでされていると思うんですけど、何かそれで困ったこととか問題になったりとかあったりしますか?
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
やっぱり他の国の大学は、特にアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスみたいな主要英語圏の国と比べて、ドイツの留学、ドイツの進学ってまだまだ認知されていないこともあって、情報の数も少ないし、情報の正しさもわからない状態だったんで、本当に先ほどおっしゃったみたいな、日本の大学から行けないから、違う、日本の高校から行けないから大学1年行きましょうとか、語学学校に誘導されるようなサイトだったりとかっていうのもいっぱいあったので、多分そういうのを見て諦めちゃう人は結構いるかなと思って、自分の場合はDAADとか、日本の大使館みたいな公的な機関に問い合わせて、いろいろ、高校の授業を何とらなきゃいけないとか、共通テストどれくらい必要っていうのを自分の調べた上で、もう一回そういう公的機関確認して、それでもちょっと自信が持てなかったぐらい、やっぱりいろんな情報があったので、できるだけそのドイツ留学っていうことが一般的に選択肢の一つになるっていうのと、その選択肢の情報が正しく広がるっていうのは、結構課題だなと思いますね。
ドイツの大学の難易度 進級、卒業は大変?
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。3つ目の質問なんですけれども、ドイツの大学って卒業するのが難しいとか、単位を取得するのがすごく大変なんじゃないかって、すごい心配される方っていらっしゃるんですけれども、実際ドイツの大学に通われている身として、単位取得の難しさだったりとか、まだ卒業されてないので何とも言えないと思うんですけど、進級というか進むのってどれくらい難しいとかってあったりしますか?
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
体感的には結構大学のレベル自体と学部によるかなっていう感じで、まず自分の学部自体はかなり単位取得が簡単な方、というのも経営とか経済の学部みたいな、頻繁に小テストがあったり、あとやっぱ法学部みたいな、そもそもの一般レベルが高い学部とかは、多分難しいんですけど、自分の場合は学期末のテスト、筆記試験か口頭試験か、大半はエッセイを書いて提出するっていう形なんですけど、一般的には自分みたいな社会学の学部は、コツコツ準備すれば難しくないかなと思います。逆に同じ日本人で、同じ大学の法学部に立ってる方は結構友達の中には、ここの法学部の特定の試験がどうしても通過できないから、同じ学部で違う大学のレベルをちょっと落として、編入し直したりみたいなこともあると思うので、結構どういう特色の学部かと、大学のレベル自体がどれくらいかは調べると良いかもしれないです。
ヨーロッパ大学の留学生の割合
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。ご自身がいらっしゃるプログラムの中で、英語で卒業までできる、英語で全部授業を取れるっていうのもあると思うんですけども、そうすると留学生とかって増えるのかな?って勝手なイメージなんですけど留学生の割合だったりとか、どういう国の人が多いのかとか、日本人他にいらっしゃるのとか、そういったところをお伺いしてみたいです。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
そうですね。留学生はかなり多くて、同じ学部をドイツ語でも受けれるし、英語でも受けれるっていう形になってて、だからドイツ人で同じ社会学系の学部に進みたい人は、自分の大学の場合は、ドイツ語でちゃんと受けれるコースに行ったりするっていうのもあって、ドイツ人の割合は、体感的には10%ぐらい。そもそも人数が30から50人ぐらいの学部にはなるんですけど、だから留学生はかなり多くて、結構いろんな国から来てるけど、特に東ヨーロッパの国境接してるポーランドとか、自分の国であんまり満足に勉強できないウクライナの子たちとか、それこそロシアの友達もいるし、他にもアフリカとか、南米とか、多分ドイツは国内で社会学で英語で絞っていくと、結構大学数も少なくなるんで、そういう意味もあって、留学生の方もかなり多いかな。だからアクセントの部分はやっぱりだいぶ、今までアメリカ英語とかイギリス英語だけで勉強してきて、自分にとってはかなり強いアクセントの友達は結構多くて、聞き取るのは大変ですね。
ドイツ大学留学前の留学経験の有無
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。全然これ質問に関係なくなるんですけど、確かにすごい英語きれいに話されますし、英語すごい、始めから結構スコアとかも高かったような印象があるんですけども、留学経験とかってあったんですか?
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
全くなくて、両親は話せないし、自分もドイツに来る前の飛行機の経由地のトルコが初めての海外で、だから帰国子女的な経験もなかったし、でも他の人よりもなんか純粋に英語話せるのってめっちゃかっこいいなみたいな部分は、英語教育が始まった小学校、高学年くらいからなんとなくあって、そこから中学校、高校で少しずつ勉強して、英語なんとか話せるようになった感じです。
大川ゆきこ (GoGermany)
素晴らしいですね。ちょっと気になってたんですけども、ちょっと前からもそうですし、今もお話ししてるところで気になったんですけど、すみません、関係なかったです。気になって聞いちゃいました。ちょっとカットしてうまく、あれですけども、もしくはちょっと使わせていただいて。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
全然大丈夫です。
ドイツ生活でドイツ語は必要か
大川ゆきこ (GoGermany)
すみません、ありがとうございます。最初に来られた時って多分ほとんどドイツ語話せない状況だったと思うんですけども、その時って生活するのに困ったとか、ヴィアドリナは大学自体も言語のサポートとかで手厚い印象はあるんですけども、やっぱり自分でドイツ語を勉強しておいたほうがよかったなという感じなのか、そのプログラムの大学の制度とかを使って勉強していれば、どんどんしゃべれるようになるので問題ないよという感じなのか、そういったところをお伺いしたいです。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
個人的には、それこそA1をある程度網羅してから、A1レベルぐらいなら網羅してから来たほうがよかったなと思って、やっぱりドイツって結構英語が話せる国ってどちらかというと紹介されることが多いと思うんですけど、でも多分オランダとか北欧とか、もしくは意外と規模の小さい東ヨーロッパの国とかと比べると全然多分英語を話せない人のほうが多くて、特にやっぱり田舎に住む人は絶対ドイツ語を話せたほうが、イメージ的には話せない人もいるし、あとは大学校内の注意書きとか看板とかも全部が全部英語に訳されているわけじゃないから、だから基本的なドイツ語は、僕は多分勉強できる時間がある人のほうが多いと思うんで、勉強してから来るのを強くお勧めします。
フランクフルト・オダーの大学生の生活費
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。今度は生活のほうに移っていきたいと思うんですけど、質問について。ご自身が例えば1ヶ月生活される中で、どれくらい費用使われるのか、生活費ですね、あとはどれくらいの家賃が占めているのかとか、そういったところ差し支えない限りで大丈夫なので、お伺いしてみたいです。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
家賃が今のところ、WGっていうシェアハウス、大学の出している学生寮と別のシェアハウスに住んでいて、それが月300ユーロぐらい。自分を含む4人で、キッチンとトイレとお風呂場を共用のものが300ユーロ1ヶ月。それは光熱費とか水道代とかも、諸々入ってて300ユーロぐらいで、他には食事が、だいたい、スーパーで買い物する食料品がだいたい月100ユーロぐらい。一週間に25ユーロを週4ぐらい、月4ぐらい。そこから学食を頻繁に活用したり、外食に行ったりするとなると、だいたい150ユーロか180ユーロぐらいはトータルの食事でかかるという感じで、あとは、教科書とかはそんなに買わなくてよかったので、ドイツ語の教科書以外は、毎週PDFで読む。教育費とか、教科書代の部分は、本当にセメスターフィーとドイツ語用の教科書が、一冊25ユーロぐらい。あとは、必要雑貨とかをいろいろ買ったり、それこそ旅行に行ったりとか、結構そのライフスタイルによると思うんですけど、そうやっていくと、なんだかんだ、1000ユーロぐらいは月に使うかなと。あと初期は、こっちに来て家具を買い揃えなきゃいけなかったりとか、そういう初期費用みたいな部分、ビザの発行の時とかに100ユーロ必要だったりとか、そういう出費が重なって、だいたい600ユーロの基本的な固定費プラス、最大月に500ユーロ使うぐらいです。
ドイツの大学生の旅行事情
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。今ちょっと旅行っていう話も出てきたと思うんですけど、今までどこ行かれたとかあったりしますか?
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
ドイツ国内だと、学校の団体が主催する遠足みたいなのでドレスデン行ったり、友達とハンブルクとハンブルクの近くにある友達の実家に行ったり、あとは、フランクルトマインの方にも。ドイツ国内だと、ハイデルベルクという古城がすごく有名なところであとは、ドイツ以外の国だと、姉と一緒にフランクルトマインの待ち合わせで、ハイデルベルクとパリとベルギーも行って、それはすごい良い旅でしたね。
大川ゆきこ (GoGermany)
すごい楽しそうですね。いいですね。日本とかって海外に行こうとかすると、海渡るしかないということになるんですけど、ヨーロッパって近くで、お住まいのところがすでにポーランドから20分でしたっけ?で行けるとかっていうレベルなので、いろんなところに行きやすいというのは確かにいいかなと思いますね。
東ドイツは差別が多い?
大川ゆきこ (GoGermany)
昔の印象が強くて、旧西ドイツと東ドイツで別れていた頃とかの印象も結構強い、ご両親とかご父母の方とかで多いんですけど、そうすると、なるべく東ドイツじゃない方がいいのかなとか、東ドイツだと人種差別とかそういったところを受けるんじゃないかと結構心配される方が多いんですけど、実際にフランクルートオダーは東ドイツ側にはなるんですけど、実際に住まわれていて嫌な思いをしたとか、人種差別とか結構あるよとかってあったりしますか?
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
今住んでいる町はポーランドに国境接しているプラス、大学自体は結構いろんな国の大学とのフレンドシップ、パートナーシップを売りにしている大学っぽいので、そもそも留学生の方も多いし、ポーランドからドイツに何か買い物に来たり、その逆もあったりみたいな、そういう交流は比較的あるので、田舎の東ドイツの中では割と差別は少ない、というか自分は今そこ受けたことが7ヶ月間くらいでないので、特にそこは感じたことはないですね。ただ差別以外の治安とか、もうちょっと情勢、社会情勢みたいなところは、基本的には暮らしてすごい不便とか、めちゃくちゃ恐怖を感じるみたいなことはないんですけど、多分去年ポーランドにロシアかウクライナかのミサイルが落ちたことがある、友達が言ってたりとか。あとは、これは自分の町に限らず、ドイツでは盛んなことかもしれないんですけど、やっぱり結構社会活動、デモとか、あとは極右とかネオナチみたいなのに対する抗議活動とかデモっていうのを比較的目にするので、危険ではないけど、そういうことに関する知識がある程度あった方が、無駄な不安を感じずに生活できるかなとは思います。
大川ゆきこ (GoGermany)
確かにそうですね。日本ってあんまりデモって行わないですし、例えば国会議事の前で立ってるとかってありますけど、ヨーロッパ、ドイツ含めてそうですけれども、声を張って出して行進したりとかってのがあったりするので、見慣れてないとちょっと何があったんだろうって、確かに思っちゃいがちなので、背景知ってると確かに、ああ、そういうことで主張してるんだなっていうので、安心は確かにできるかなと思います。知らないけど一番怖いですよね、何が起こってるのか。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
ベルリンとかでも、ロシアの選挙があった時に、ベルリンでデモがあって、ロシア人の友達が行くって言ってたんで、自分もベルリンで用事があったときに途中まで一緒に行ったんですけど、やっぱその日本で想像できないから、そういう社会活動に関するみんなの関心が高いんで、ここは一個気に、そうなんだなって思っておくだけでもいいかなと思います。
ドイツ大学留学生のアルバイト事情
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。あと今ちょっとベルリンっていうところで話題が出てきたと思うんですけれども、アルバイトされてるっていうことだったと思うんですけれども、それがどれくらい月で、ちょっと気になるところで差し支えなければ、稼げるのかなとかってちょっと気になるところであったりとか、どういう内容とかどういうところで働かれてるのかなとか、ヴィアドリナから交通でどれくらい移動してるのかなとか、そういったところをちょっとお伺いしてみたいです。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
去年の12月の中旬くらいから、ベルリンの中心の地域にある日本食屋さんで働いていて、家からは電車1本、REっていう地域特急があるんですけど、その電車1本プラス地下鉄か徒歩で、大体1時間15分、20分くらいかけて出勤してるんですけど、基本的には、自分もそんな知らなかったんですけど、ベルリン、少なくとも自分の町からベルリン、あとはブランデンブルク州内は地域列車は無料で乗れるので、今年はゼロにしてて、まず見つけたのが、日本人の留学生の友達が教えてくれたミクシブっていう、オンラインの掲示板サイトみたいなので、いろいろ日本食レストランの求人募集を探して、あそこから何個かアプライして、インタビューを経て、今のところに選んだんですけど、月の大体平均の収入は、600ユーロくらいかな。今、最低賃金が12.5ユーロくらい。で、週に3回くらい入って、例えば、週に16時間働くとしたら、たぶん800ユーロくらいいくと思うので、さらにドイツのアルバイトと日本と違うところは、時給が日本よりも全然高い、ことに加えて、非課税のチップもサービス業によってもらえるので、そのチップが時給プラス2から3ユーロくらい、追加で入ってくるので、いっぱい頑張って入ったら、月の生活費をギリギリ自分で賄える、900ユーロくらい。少なくとも、月に平均で500ユーロくらいの収入が得られてるかなって感じです。
大川ゆきこ (GoGermany)
すごい早い、早いって言ったらあれですけども、もうちょっとで1年経つか経たないかぐらいのことで、もうすでに挑戦されて、アルバイトとかでも幅を広げられてというか、学業だけじゃなくて、いろいろとやっていられる旅行もそうですけど、すごくいいと思います。充実させて、今後頑張っていただければと思います。
ドイツ大学留学生のカルチャーショック
大川ゆきこ (GoGermany)
次ですね、日本から、今回初めてのドイツに来られるのが海外、トルコ経由したのがトルコが初めてだったということでありますけども、なんかそのカルチャーショック、日本と違ってすごい驚きました、みたいなことが何かドイツであれば教えていただければと思います。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
結構その、ドイツって、日本とか他の海外の国と比較したときに、結構日本人に似てるって言われがちな国だと思うんですけど、なんか国民性が真面目だとか、ルールに厳しいとか、いろいろ言われると思うんですけど、自分の率直な感想は、ヨーロッパの国の中ではまだ日本に似てるかなぐらいのイメージで、だから全然その、まあそれがよくもあるし、逆にそのあんまりよくない面のところで言うと、例えばめちゃくちゃ電車が汚かったりとか、夜トイレに入ったら全然掃除されてなかったりとか、何だろう、その、公共の場でも結構、あんまり人目を気にせずにいる人とか、だから日本と同じでみんな真面目なんだなとか、って思ったよりかは、日本よりも、うーん、何て言うのかな、ガサツと言うか、日本よりも我を持ってて、日本よりもこう、割と自分の本位に、まあそれが多分自己肯定感のすごい高さとか、あとは人目を気にしないで合理的に働く、働き方とか繋がってると思うんですけど、自分を強く持って、嫌なこととかどうしても伝えたいことは、伝え通すんだっていう意志を持つのが大事だよっていうのは、住んでてすごい感じますね。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。そうですね、確かにヨーロッパの中では、まあ結構南の方の国とかと比べると確かに、時間とかは割と厳しいかなって気がしますけど、日本人と本当にそんなに似てるかっていうと確かにこっちは、我を持ってるっていうのもありますし、結構大雑把なところもありますし、確かにそうだなと思いますね。
ドイツの大学に留学する人へのアドバイス
大川ゆきこ (GoGermany)
次ですね、例えば、もし、留学される前の松村さんに戻れるとして、今の松村さんが教えてあげたいコツだったりとか、こういうの気をつけた方がいいよみたいな、ドイツに行くのに、留学するのにっていうのがあれば、あれば3つくらい教えていただければ。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
まず1つ目は、もうちょっと視野を広げて情報収集すればよかったなって思ってて、というのも、やっぱり他の国と比べて情報量が少ないので、情報収集自体は結構しんどくなると思うし、もしかしたら、いろいろ自分で最初調べてて興味あったけど、.いろいろ面倒くさそうだし、作業もしんどいから、日本の大学に一旦入学しようっていう、といった友達もいるにはいるので、だから、皆さんもすでに情報収集を頑張ってると思うんですけど、自分的には、日本の大学に関する情報収集も含めて、もうちょっと視野を広げて、情報収集すればよかったなと思ってて、でも結構自分の場合は、海外に進学しようと思ってから、割とこう、高校2年生くらいに決めて、そこからどの国に行くかっていうことを中心に考えてたんで、あんまり日本の大学のこのプログラム面白そうだとか、この地域に住んでみたいなとか、そういうのをあんまり発見しないまま来たので、そういういろんな可能性を見た上で、やっぱり決めるのがすごく後悔のない選択にもつながると思うので、日本の大学もそうだし、あとはドイツの大学自体も、自分の場合は何が学べるかを中心に見たんですけど、やっぱりその大学がどれくらいの規模で、周りの街がどういう雰囲気で、例えば何に特に力を入れて、気候はどんな感じで、そういうのももうちょっと調べておいたら、いろいろ来てから悩んだ時間は減ったかなって思いますね。
2つ目は、できるだけ自分で行動することが大事、もっとアクティブになればよかったなって思ってて、これは来てからの特に関してなんですけど、やっぱりこの日本の大学よりもたぶん友達を作るのが難しい環境かなと個人的に思っていて、みんながみんな高校を卒業した直後の学年で来てない、例えば修士課程まで行ったけど、学士課程に入り直す人もいるし、子供がいる年齢の人もいるし、あとはベルリンで既に友達のコミュニティが、地元のコミュニティがあって、でもこっちに来てる人もいるし、だからみんながみんな友達作りのためだけに、友達作りを一つの大きな目的として大学に来るわけじゃないので、自分から声をかけたり、できるだけ自分が興味のないイベントとか、自分が慣れてないクラブみたいなところにとりあえず行ってみたり、あとはこう、どこの国から来た人なのかとか、どういう趣味の人なのかとか、そういうのを話してみる前からあまり気にせずに、とりあえず話しかけてみると、後から面倒くさくなるかもしれないけど、絶対に一歩踏み出してみるっていうのは、もっと早めから意識していれば、友達との関係も変わったのかなと思います。
3つ目はお金のことなんですけど、お金を気にしすぎるなっていうのを自分には伝えたくて、やっぱりドイツの学費無料とはいえど、十何万円、二十何万円ってこっちに来て初期費用もいろいろとあって、あとやっぱり閉鎖口座を一括で百何十万円というのを入れるために、やっぱり親もいろいろと出してくれたり、親戚がどうとか、そういうお金的な不安を常に抱えてる人がやっぱりいると思って、自分の場合はできるだけそれを解消したくて、早めにバイトを始めたっていう経緯があるんですけど、でもやっぱりお金のことを気にしてできるだけ節約して過ごしても、何かそれで得られないと意味がないので、それならとりあえず、例えば渡航する前にこの国に行ってみたいなって、いろいろワクワクする予定を事前に立てておいて、それを取りあえず行ってみるとか、また友達を頻繁に外食に、多少お金掛かっても外食に行ってみるとか、そういうお金のことを気にしすぎずにこの限られた時間を楽しむというのは、特に冬のこっちに来てホームシックになって、いろいろ金銭的にも支援してくれてる家族の負担とかもいろいろ考えすぎた直後に、気付いた教訓ではあります。
大川ゆきこ (GoGermany)
ありがとうございます。そういうのも本当に、体験した人だからこそ分かることですし、その難しい局面をしっかり教えていただくことで。
ドイツ大学留学は良い選択だった?
大川ゆきこ (GoGermany)
最後の質問なんですけれども、もう一度やり直せるとして、やっぱりドイツの大学に進学しようと思いますか?
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
日本の大学にも入ってみたかった、特に3ヶ月前の自分だったら言ったと思って、隣の芝は青く見えるじゃないですけど、サークルに入ってすごく楽しそうに過ごしている仲間とか、国内旅行を気軽に行っている友達とか、家族の写真がグループラインに送られてきた時とかは、やっぱり帰りたくはなったんですけど、でもやっぱり日本の大学を経験せずにここに来ているっていうのが僕だけで、他の周りの日本人留学生とかに話し聞いても、やっぱり日本の大学のこういうところも好きだけど、やっぱりこっちの学生の方が主体性があったりとか、どうしても日本でできる経験の限界があるとして、その限界を超えたいろんな経験もできるし、結局は自分的にはどの選択が正しいって言えるかって、どれぐらい自分がいい人の出会いがあったかだと思うので、
やっぱり自分の選択に迷った時は、でもここに来ないと会えない人がいたよなとか、ここに来ないとできないことがあったよなって、振り返ると自分はすごいドイツに来て良かったし、やっぱりこの来てからの半年、日本に帰るまでの1年間で、やっぱり大きく変わったことがいくつも、目に見えるものもあるし、自分の気づかないうちに変わっていることもあるし、いろいろ自分が初めて得た感情とか、人生で一番辛かった経験とか、そういうのをひっくるめて、すごいドイツに来て成長できたし、より一層ドイツの大学、もっと言ったらヨーロッパっていう離れた場所で生活できるっていう機会を活用したいなと思うので、今はすごいドイツに来てよかったなと今では思っています。
大川ゆきこ (GoGermany)
よかったです。ありがとうございます。
松村大和さん (ヨーロッパ大学 / European University Viadrina)
ありがとうございます。
ヨーロッパ大学 松村さんのインタビュー 振り返り
高校から卒業してすぐ、初めての海外でドイツの大学に留学するというのは、とても勇気のいる行動だったと考えますが、とてもしっかりされていて、その一大決心をできるだけの人物であったのだと、お話ししていて改めて感じました。今回、ご自身の力で、高校卒業後、共通テストを使用してドイツの大学に入学できること。日本や他の国で大学に行ったことがなくても、ドイツの大学に入学できることを証明されたように、これからも大きな決断が必要な場面も出てくると思いますが、正しい情報を突き詰め、道を切り開かれることを祈っております!!