大学留学先にオススメな国は?
どの国の大学に留学するのが良い?
ドイツ大学留学をサポートしているエージェントからすると、もちろん答えはドイツですが、この記事ではなぜドイツが留学生にとってベストな国なのかご紹介します。
私たちは、ドイツの大学に留学するべき10の理由をまとめた記事も掲載していますので、もしドイツ大学留学についてもっと知りたいという方は、そちらもご参照ください。
大学留学先はどうやって選ぶ?
ほとんどの学生は3つの側面を考慮します:
- 評判
- 費用
- 将来・キャリア
ご自身の状況により、さらに多くの側面を考慮する可能性もありますが、経験上、留学を検討する方はこの3つの側面を最も考慮します。
比較ポイント1: 評判
国全体としての評価を出すのは難しく、評判は、特定の大学に大きく依存し、必ずしもその国自体の評価では無いことが多いです。一例として、日本でもよくニュースや話題になる、THE世界大学ランキングTop200校 2025年を見てみましょう。
世界大学ランキングTop200校の国別ランクイン数
国 | Top200校ランクイン数 |
アメリカ | 55 |
イギリス | 25 |
ドイツ | 20 |
オーストラリア | 10 |
フランス | 5 |
日本 | 5 |
マレーシア | 0 |
フィリピン | 0 |
THEランキングは学術研究に焦点を当てて作成されており、必ずしも総合できな評判を象徴するものではありませんが、第一印象としては充分に役立つと考えます。オススメできる留学先は、やはりランクイン数が多い国です。数が多いほど、教育の質も高くなる傾向があります。
比較ポイント2: 費用
留学の費用は主に2つの要素から成り立ちます。
- 学費
学費を国ごとに比較するのは難しく(同じ国でも大学によって学費は異なるため)、比較するために、今回はTop200校の大学を対象に国別比較をしました。通常、留学生が狙うのは上位校であり、小さいコミュカレや、評価の高くない大学は安い場合もあります。 - 生活費
生活費は通常、大学が位置する都市に大きく依存し、もちろん個々人の消費傾向にも大きく影響を受けます。
留学費用の国別比較
国 | 学費 | 生活費 | 合計(総留学費) |
アメリカ | 49,150 USD (約740万円) | 20,448 USD (約310万円) | 69,598 USD (約1,050万円) |
イギリス | 37,250 GBP (約730万円) | 15,300 GBP (約300万円) | 52,550 GBP (約1,030万円) |
ドイツ | 1,274€ (約20万円) | 11,904€ (約190万円) | 13,178€ (約210万円) |
オーストラリア | 44,250 AUD (約450万円) | 21,100 AUD (約220万円) | 65,350 AUD (約670万円) |
結果として、ドイツは最も安い留学先となります。理由は、留学生も含め、学費を政府が支払っていることからです。これにより、ドイツは留学先として素晴らしい国となります。更に、ドイツでは留学生でもアルバイトが認められていて、最低賃金は時給2000円以上です。多くの留学生は、自身の留学費を自身で賄うことができています。
ドイツ留学費に関して、費用項目別に詳しくご説明している記事もありますので、併せてご覧ください。
オススメする国は、やはり費用が安く抑えられる国です。費用の問題で留学を諦める必要はなくなり、留学自体のハードルも下がります。その他、余った資金は周辺国への旅行など、経験にお金をかける余裕ができます。
比較ポイント3: 将来・キャリア
将来、どこで何をしたいか?これはとても個人的なトピックになります。
将来住みたい国、就職したい国で大学を卒業することは、有効な手段で理にかなっています。ここでは人気の留学先国を、数字で比較をしてみたいと思います。そのために使用するのは初任給です。
初任給の国別比較
ご提示するのは、大卒の初任給平均(全ての業界)です。業界や地域によっては高低がある場合もあります。特にアメリカは業界や州によっても大きく給与に差があります。
国 | 初任給 年収 |
アメリカ | 49,730 USD (約750万円) |
イギリス | 31,173 GBP (約620万円) |
ドイツ | 45,400€ (約750万円) |
オーストラリア | 65,000 AUD (約650万円) |
オススメする国は、言わずもがな年収が良い国です。年収の比較もそうですが、国によっては就職が困難なことや、就労ビザの取得が困難なことも考慮する必要があります。ドイツはそういったことはございません。就職のサポートも手厚い点については、こちらの記事をご参照ください:https://gogermany.jp/reasons-to-study-in-germany/
(「特徴5. 経済大国で、就職が売り手市場」「特徴8. 卒業後18ヶ月の就職活動期間のビザがもらえる」)
なぜ日本では、ドイツの大学は人気がまだないの?
日本ではまだ人気が出てきておらず、知られていない留学先のドイツ大学であり、その理由は主に2つあります。
1つ目の理由は、ドイツはドイツ語を公用語としていることから、大学の授業は全てドイツ語と勘違いされていることです。実際には、ドイツでは2200以上のプログラム(学部)は全ての授業を英語で行っており、その数は益々増えています。大学によっては、英語で授業する学部の方が、ドイツ語で授業を行う学部よりも多いこともあります。英語での留学を検討している学生が、はなからドイツを選択肢から外してしまうのは本当にもったいないです。
もう1つの理由は、ドイツの大学が広告を出さないからです。ドイツでは教育システムが整っており、殆どの大学が公立です。公立の大学であれば学費を学生に課しません。そのため、アメリカなど他国の大学と異なり、大学が学費から大きく利益を上げて、その利益を広告費にふんだんに使うということができません。
ご存知でしたか? 留学エージェントの落とし穴
アメリカやイギリスなどの大学留学を大きく宣伝するエージェントがたくさんいる理由も同様です。エージェントは無料で留学生をサポートする慈善団体のように振る舞い、アメリカやイギリスなどを宣伝していますが、実際には、留学生が大学に支払う学費の一部(20%にものぼる場合あり)を、エージェントは大学から受け取っています。学費が数百万円掛かることを考えると、大金をエージェントに間接的に支払っていることを多くの留学生は知りません。一方で、ドイツの大学はもちろん、このような紹介料は誰にも1円も払いませんので、間接的に知らずにエージェントに支払っている金額はゼロなのでご安心ください。
アメリカやイギリスの大学留学を宣伝するエージェントの社長や、重役の方々とも多数お話する機会があるのですが、皆様、「自分の子どもは、ドイツの大学に留学させたい」と口を揃えられます。これでもう、どの国が大学留学先としてベストか、答えが出たのではないでしょうか。