ドイツの銀行について
ドイツには1500以上の銀行が存在し、ほとんどが学生専用の銀行口座も提供しています。留学生は、通常のドイツ人とは異なる条件を見ることになります。例えば、通貨の換算手数料や国際送金の条件です。ドイツの銀行は安定性が高く、もし銀行が破綻したとしても、“Einlagensicherungsfond”という公的基金によって100,000€ (1,400万円)までであれば全て補償されます。
全体として、2つの種類の銀行があり、1つは伝統的で地域に多くの支店を持つ銀行と、もう1つは近代的なオンライン銀行です。学生はスマホに慣れているため、オンライン銀行の方が良いかもしれません、オンラインの方が良い条件でのオファーがあったりします。口座開設もオンラインでできるのも良いです。
銀行口座と、閉鎖口座を混同しないようにしましょう。銀行口座は、日々の生活費、支払いを行うときに使える口座であるのに対し、閉鎖口座はドイツでの生活資金を証明するためのものです。滞在許可証(Visaのようなもの)を取得するためには、ドイツ滞在中に資金に困らないことを証明する必要があります。これを証明する最も簡単な方法が閉鎖口座で、口座に11,208€ (滞在期間12か月x 934€)を預金します。この預金は毎月934€ずつ解放され、ご自身の通常の銀行口座に移され、自由に使えるようになります。滞在許可申請は1年間有効なので、更新のタイミングで、また次の1年分の金額を閉鎖口座に預金します。
銀行口座開設に必要な書類は?
銀行によって若干異なる場合もありますが、以下の書類はほとんどの銀行で必要になります。
- 有効なパスポート
- 大学入学証明書(“Immartrikulationsbescheinigung”)
- 在留証明 (“Meldebescheinigung”)
銀行口座開設自体は3つの方法で完了することができます。
- 地域にある支店
すべてのプロセスはローカルの支店で行われるので、必要書類を持参し、受付で本人確認をして、書類を渡します。 - 郵便局
口座開設はオンラインで行い、プロセスの最後で書類を印刷し、近くの郵便局に書類を持参し、郵便局の受付で、本人確認をして書類を渡します。 - ビデオ電話
口座開設はオンラインで行い、プロセスの最後でビデオ電話をして、そこで本人確認をします。
一般的な銀行費用
下記が、ドイツの銀行が顧客に請求する、代表的な手数料となります。
- 毎月の口座使用料
この使用料は0~10€ほどの幅があり、特に学生用の銀行口座であれば無料の場合が多いです。 - 現金引き出し手数料
ほとんどの銀行では、手数料無料での引き落とし最大額に制限があり、制限を超えると2%程の手数料を取られることが多いです。 - 電信送金費用
EU圏内での電信送金はほとんどの場合無料ですが、SWIFTでの国際送金となると、高い手数料を取られます。 - 通貨両替
お金を他の通貨に両替しようとすると、高くつく可能性があります。弱い為替レートを使われ、更に3%までの手数料を取られます。
留学生におススメする銀行口座
多くの銀行が学生に対して、無料の銀行口座や引き出しを提供していますが、通貨両替手数料を課さない銀行口座を見つけるのは難しいです。もし、あなたがドイツ語を勉強していたり、話せるならば、私たちは、断然おススメできる銀行があります。それはDKB (“Deutsche Kredit Bank”)といい、ドイツでは2番目に大きいオンライン銀行で、従業員数は5百万人、BayernLBというバイエルン州が所有する公立銀行の100%子会社です。DKBは、無料の銀行口座や、手数料無料の引き出し(全世界)を提供しており、通貨両替の手数料も取りません。しかし、この銀行の欠点は、いくつかの契約条件は、毎月700€以上の入金がある場合(“Aktivkunde”)のみ適用される点と、完全に英語でのサポートではない点です。
ドイツ語が全く分からない留学生は、少し難しくなります。いくつかのスタートアップの銀行は完全に英語でのサポートをしていますが、サービスを修了したり、条件変更を頻繁にする傾向があります。ドイツの銀行で、完全に英語でのサポートをしているのは、Revolut, N26, Nuri, Vividです。
銀行口座開設に関しても、GoGermanyはサポートさせていただきます。あなたの条件に合った銀行をご紹介しますので、お気軽にご相談ください。