ドイツ住まい

ドイツでの住まい – 大学の寮に入れる?

ドイツでの学生の住み方 寮ではない?

学生の間で、最も多い住み方はフラットシェア(ルームシェアのようなもの)です。他の国では寮が主流な場合もありますが、ドイツでは、都市にもよりますが5%~20%に留まります。留学生となると、ドイツでも40%近くになりますが、それでも低いです。

金額面では、公立の学生寮やフラットシェアは同じ程度の最安値から見つけられますが、公立の寮は高くても月400€を超えることが珍しいのに対して、フラットシェアは高いものまで幅広くあります。

学生寮

公立の学生寮は通常、地元の“Studentenwerk”によって管理されていて、大学、都市、州と共に資金を出しています。Studentenwerkは非営利団体で、ほとんどの大学食堂の運営などの、学生に対してのサービスを提供しています。非営利団体という立場や、政府組織から融資を受けていることから、ドイツの学生寮市場は非常に競争が激しいので、学生にとっては安くて良い条件の寮が多くなります。

ほとんどの寮が公立であるのに対し、私立の寮もあります。私立は家賃が高いですが、その代わり、建物が新しく、一等地で、ジム、プール、自習室などの設備が整っていたりします。これらの私立寮は学生だけに限られず、外国人や社会人の若い世代も入寮しています。

他の学生寮の選択肢としては、非営利団体(主に教会)が所有し管理する寮です。宗教団体が管理しているのですが、通常、宗教に関わらず誰でも応募できます。公立寮との唯一の違いは、ルールが厳しい点で、通常の公立寮では男女が分けられないのに対し、教会の寮は、男子寮・女子寮に分けられることもあります。

一般的に、どのタイプの寮でも、早期に応募するのがベストです。選考基準または期限は大きく異なりますが、新入生は地元に慣れていないため、優先的に寮に入れる可能性もあり、特に留学生であれば、寮によっては更に可能性が高められます。

あなたの大学を管轄する“Studentenwerk”は、こちらのウェブサイトから探すことができます。

フラットシェア

フラットシェア、ドイツ語で“Wohngemeinschaft (WG)”は、普通のフラット(家やアパートなど住める場所)を、何人かの学生や若い社会人でシェアする住み方です。自分の部屋以外のキッチンやお風呂は共有するイメージです。ほとんどの場合、1人(メインテナント)が家主からフラットを借り、部屋を他の学生に貸し出します。多くのドイツのフラットは家具がない状態で貸し出されるので、フラットシェアを始めるには労力が要ります。そのため、フラットシェアは多くの場合、学生たち何世代かに渡って使われます。従って、前の学生が使っていた家具を売り渡してもらい、次の学生世代に受け継がれていきます。

特に、フラットシェアの仕組みに慣れていない留学生は、契約形態に困惑するかもしれません。フラットシェアに応募する時には、実際の家主(大家さん)は採用プロセスや契約に参加することは、ほとんどありません。契約は、あなた(サブテナント)とメインテナントとの間で交わされます。家主はこの契約には含まれませんが、家主とメインテナント間の賃貸契約において、フラットの個々の部屋を貸し出すことについて特記されます。

フラットシェア応募プロセス

フラットシェアのユニークな面は、応募プロセスにもあります。フラットシェアによっては、学生の間でとても人気な場所もあり、GoGermanyのスタッフの一人が学生だった頃フラットシェアをしていて、新たな入居者の募集をかけたところ、1日で100通の応募を受けたことがあります。

単純にアパートの賃貸契約する(お金とアパートのトレード)のとは異なり、フラットシェアはソーシャル構造となっていて、最も重要なのは人同士の関係です。それゆえ、応募は個人的な内容となり、自分の性格や好みを表現することになります。フラットシェアは応募数が多いので、通常、選抜された数人が、WG-Castingと言われる下見、内見に招かれ、その主な目的は、既に住んでいる人たちとお互いを知り、相性をみることです。

フラットシェアの応募に成功する、おさえるべきポイント5選

  • 早さ& 定期的に募集をチェック
    特にコスパ、値段と質の釣り合いがお得なフラットシェアは、応募を山のように受けます。なので、すぐに応募をストップ、早いと1日で締め切る場合があります。
  • 個人的でユニークに
    良いフラットであれば、あなたは100人近くの応募者と競争することになります。個人について表現された、ユニークな内容で応募することで、他と差がつき、注目してもらえます。日本人というだけで珍しいので、有利です。頑張りましょう。
  • フラットシェアの投稿を参照する
    いくつかのフラットに応募をすることになるので、同じ内容で応募してしまいがちです。そこで、フラットシェアの募集投稿の内容を見て、文章をカスタマイズすることで、採用の可能性を上げましょう。投稿には通常、既にいるフラットメイト(一緒にフラットシェアをする人たち)が自己紹介をしています。同じ趣味があると良いスタートとなるでしょう。
  • 下見では受動的になりすぎない
    あなたの趣味についてアピールし、質問があればしましょう。ドイツの文化は日本の文化に比べ、オープンです。下見でずっと黙っていると、何を考えているのか分からず、向こうも何をしていいのか分かりません。普通に考えて、何を考えているか分からない人と住むのは、少し警戒してしまいます。思ったことは伝えましょう。
  • フォローアップの連絡
    下見でフラットシェアが気に入ったなら、短いフォローアップメッセージを活発に送ってみましょう。下見の期間は1週間から数週間ある場合もあります。積極的にフォローアップメールを書いて、フラットシェアに関するあなたの気持ちについて短いメッセージで伝えることで、記憶にも残ります。

ドイツでの学生のベストな住み方

ベストな住み方は人によって異なります。どの方法で住んだとしても、ちょっとした問題が出てくる可能性もあります。一般的に、フラットシェアの下見では、人間関係についても雰囲気が掴みやすいですが、寮だと一緒にキッチンなどをシェアする可能性もありますが、その相手については完全にランダムなので、運次第になりがちです。

特に、ドイツに初めて住む留学生にとっては、公立寮からスタートし、通常、学期毎に退寮が可能なので、そのタイミングで必要であれば引っ越すのが良いかと思います。フラットシェアはメリットがあり、ドイツ人について知ったり、フラットシェア文化に触れたり、更に部屋の装飾の自由度も高く、場所も選択肢が多いです。GoGermanyのスタッフの中には、屋上にテラスがあるフラットシェアをしていた人もいて、私も誕生日会などで何度かお邪魔しましたが、本当に素敵でした。屋上テラスは、寮ではなかなか難しいです。

GoGermanyではあなたに合った、住まい探しのアドバイスを致しますので、ご心配は不要です!住む場所は心身の健康を左右しますので、一緒にしっかり考えていきましょう!

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