Studienkollegとは?
Studienkollegは、ドイツの大学進学を目指すドイツ国外からの留学生が、出身国の高校を卒業しただけではドイツの*Abitur(アビトゥーア)レベルとして認められない場合に通うことができる、ファウンデーションコース/プレップスクール(予備校)のようなプログラムです。これは1年間の集中プログラムであり、ドイツの大学入学前に必要な学力とドイツ語力に到達させることを目的としています。
Studienkollegは1年間の短期集中型の準備プログラムであるため、Studienkolleg修了後に大学で専攻したい分野・学部に応じて、専門コース(Kurs)を選択する必要があります。1つの専門コース(Kurs)で最終試験(FSP)に合格すると、その分野の学部・専攻への出願資格が一般的に認められ、その学びたい分野での大学進学が可能となります。
*Abitur(アビトゥーア):ドイツの高校卒業・大学入学資格の試験
専門コース(Kurs)の種類
ドイツでは、ご自身が学ばれたい分野に応じて、数種類の専門コース(Kurs)が用意されています。将来、専攻したい分野を先に考えた上で、Kursを選びます。
W-Kurs: ビジネス / 経済 / 社会科学 分野
W-Kurs(Wirtschaft)は将来の経営者、経済学者、ビジネスマンを志望する方向けのコースです。数学的論理や社会・経済理論 などをバランスよく学習します。
- 主な学習科目:経済学・経営学・数学・英語
- フォーカスするドイツ語用語 :ビジネスドイツ語・ビジネス文書用語・経済アナリスト
- 進学可能となる専攻分野:ビジネス/経営学(BWL)・経済学(VWL)・社会学・政治学・国際関係学
T-Kurs: 工学/ 数学 /自然科学 分野
T-Kurs(Technik)は*STEM分野でのキャリアを志望する方向けのコースです。工業系の高専を卒業した方には特に人気のある、技術系科目に重点が置かれているプログラムです。
- 主な学習科目:数学・物理学・化学・コンピューターサイエンス
- フォーカスするドイツ語用語:技術・科学分野の用語(実験レポートの書き方、複雑な数式の説明方法など)
- 進学可能となる専攻分野:機械工学・電気工学・建築学・数学・物理学・化学・コンピュータサイエンス
*STEM分野:科学・技術・工学・数学の分野の総称 (Science/ Technology / Engineering / Mathematics)
M-Kurs: 医学 / 薬学 /生物科学 分野
M-Kurs (Medizin)は医学分野や生命科学を志望する方向けのコースです。
- 主な学習科目:生物学・化学・物理学・数学
- フォーカスするドイツ語用語:臨床現場における医学用語、学術的な対話用語(レポートや発表など)
- 進学可能となる専攻分野:医学・歯学・薬学・獣医学・生物学・生化学
G-Kurs: 人文科学 / 文学 / 社会学 分野
G-Kurs (Geisteswissenschaften) は学問における「人間・社会」的側面に焦点を当てたコースです。
- 主な学習科目:ドイツ文学・歴史・社会学・哲学
- フォーカスするドイツ語用語:高度な文学分析用語・歴史的文脈用語・論証的な文章作成
- 進学可能となる専攻分野:法学・哲学・ドイツ語学・文学・歴史・コミュニケーション学
Feststellungsprüfung (FSP):修了試験
Feststellungsprüfung(FSP)は、1年間のStudienkollegプログラム課程終了後に受験する最終試験です。これは、留学生がドイツの大学進学において必要な学力およびドイツ語を習得したかを判断するために行われます。
試験は通常、筆記試験で、少なくとも3つの科目で構成されており、例えばT-Kursではドイツ語・数学・物理となります。
Studienkollegを活用できる?
Studienkollegに入学するためにも条件があり、行けるかどうか、行く必要があるかどうかは、ご自身の学歴によって異なります。
前提として、日本の12年制(小学校6年+中学校3年+高校3年)の教育課程を修了し、高校卒業後にドイツの大学に出願する場合には、Studienkollegの代わりに共通テストの受験が必須となります。
ドイツ大学側は、日本の高校卒業資格と共通テストの結果を組み合わせて、大学入学に必要な「大学入学資格(”Higher Education Entrance Qualification”=HZB)」として扱っており、これらが揃わない場合には、一般的なドイツ大学入学の法的要件を満たしていないことになります。不足している資格をStudienkollegで補うことはできません。
ただし、準学士を取得した方(高等専門学校/高専に通っていた方)には例外が適用されます。これに該当する学生は、ドイツのStudienkollegに参加し、HZBを取得することができます。これは、高専生がドイツの大学システムに入っていくための特別ルートとなります。実際にどのルートが適しているのか気になる場合は、無料相談へのご参加をぜひご検討ください。
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共通テストの代わりにStudienkolleg を活用できる?
無料相談にて「共通テストを受けずにドイツの大学に進学できるか」とよく質問をいただきますが、残念ながら共通テストの代わりにStudienkollegに通うことはできません。
高専卒の場合など、一部のケースではStudienkollegがドイツ大学進学のために通える場合もありますが、日本の高校を卒業した学生の場合は共通テストの受験は必須条件となります。
一方で、「共通テスト受験の回避方法」「共通テストの結果が出願条件を満たせていなかった場合の回避方法」も存在します。それは一度、日本で認可されている大学に入学し、1年通う方法です。この方法では1年間で35単位以上を取得することでドイツ大学の出願条件をクリアでき、共通テスト受験が回避できます。35単位というのは、日本の大学1年間で通常取得する単位数で、40単位ほど取得する学生も少なくありません。
この方法はドイツ留学を急いでいない方や、留学資金を準備したい方、語学条件を満たすために準備に時間をかけたい方などに有効な選択肢となります。
💡
ドイツの大学出願において共通テストを受けることが第一前提であり、「Studienkollegで共通テスト回避する」ことはできません。
ご自身の状況に応じて、共通テストの受験または日本の大学で1年35単位の取得で出願条件をクリアしましょう!
編入留学に関しての詳細記事はこちら
Studienkolleg、公立と私立の違い
Studienkollegに通う場合、公立と私立のどちらに進むかを決める必要があります。どちらにも、特有のメリットや、必要条件があります。
公立のStudienkollegは州によって出資・運営されています。通常は授業料は無料であり、少額のセメスターフィーのみの支払いで通うことができます。また、コース修了時に取得できるFSPの証明書はドイツ全土の大学への進学に使用可能であることも強みの一つです。
注意点としては、すべてのコースがドイツ語での授業となっており、仮にご自身が英語での大学進学を希望されている場合でもStudienkollegではドイツ語での受講となります。
一方で、私立のStudienkollegは年間で5,000€~10,000€ほどの授業料がかかります。費用は高くなりますが、少人数クラスや個別サポートも充実していることが多く、合格が比較的容易である傾向があります。また、一部の私立のStudienkollegでは英語での受講が可能な点も大きなメリットとなります。
しかしながら、日本人学生が私立校を検討する場合には特に注意が必要です。そのStudienkollegが公式に認定されているFSPを発行可能であるとは限らないからです。受講したStudienkollegのFSPが特定の大学進学用であったり(他の大学への出願には使えない)、特定の州でしか認められていない場合、ご自身の志望大学の出願に使えない可能性が出てきてしまいます。
| 公立 | 私立 | |
|---|---|---|
| 学費 | 無料 (セメスターフィーのみ) | 年間 5,000€~10,000€ |
| 言語 | ドイツ語のみ | 英語またはドイツ語 |
| FSP | 取得可能 | コースによる |
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