ドイツ_アルバイト

ドイツの学生ビザでアルバイトは可能?2024年版 バイト先の探し方伝授!

はじめに

ドイツでは、学生がアルバイトをすることが一般的になっています(2020年Forsa研究機関調べ)。学生の75%近くが、大学に通いながらアルバイトをしています。最低賃金は時給12.41€(=2050円, 2024年4月の為替)なので、アルバイトはとても魅力的です。

ドイツの留学生ビザでアルバイトはできる?

できます!ドイツの大学への留学生は、パートタイムでアルバイトをすることがドイツでは認められています。厳密には、ドイツではビザではなく滞在許可証を取得するため、その滞在許可証によって就労が認められます。滞在許可証とビザの違いについてはこちら

2024年3月から、法律によって、年に140日(終日)もしくは、280日(半日,1日4時間まで)という制限はあります。これはカレンダーの暦に従うため、例えば7/1からアルバイトを始めた場合、最初の年は、年末まで毎日働くことができます。この上限、140/280日の決まりにカウントされない、含まれない例外の仕事もあります。

詳細はドイツの法律“Aufenthaltsgesetzt §16b“をご参照ください。

制限に含まれない仕事

  • 大学にて、自身の専攻に関連する仕事をする場合(教授のアシスタントや、他の学生にチューターで勉強を教えるなど)
  • プログラム、授業の一環で必須のインターンシップ
  • 自身に教育面で有益となるもの(別途許可を取る必要あり)

学生ビザではどんな仕事は禁止されている?

通常の雇用は柔軟に認められていますが、個人事業主として働くには許可が別途必要になります。この許可は、通常、大学での専攻に関連するか、自身の教育面で有益であることが明らかである場合のみ認められます。

ドイツの一般的な学生アルバイト

ここでは、ドイツ留学生の間で最も一般的な学生アルバイト3つをご紹介します。一般的に、時給はどの職業も似ていて12€~15€(1800~2200円ほど)です。需要が高い分野、例えばITなどですと、学生でも時給20€(3000円ほど)まで届くこともあります。

Working Student

「working student」というのは、通常、役割の決まったパートタイムの仕事で、自身の専攻に関連するものを意味します。「working student」は、かなりぼやけた言い回しに思えますが、ドイツでは、この特定の仕事を意味します。

ほぼ全ての大企業が、working studentを幅広い分野で雇っています。企業によって、必ずしもドイツ語が話せる必要はないですが、基礎的なドイツ語ができた方が有利になることもあります。給料でいうと、working studentは他の仕事に比べて良いということは特になく、一番のメリットは自身の専攻に関連する仕事となる点や、それにより、その分野でのコネができることです。実際に、working studentで雇っていた学生を、企業がそのまま卒業後に採用することも多いです。

Scientific Assistant

Scientific assistantは、学生の中でも多い仕事で、ほとんど全てのドイツの大学が定期的に在学生を雇い、特定のタスクを担ってもらっています。タスクは幅広く、サポートや教えるなど色々あります。タスクによって、一定の知識が必要ですが、特定の知識を必要としない役割もあります。これらも、140/280日ルールにカウントされない仕事です。しかし、大学側は通常、週何時間というパートタイムでしか雇っていません。

ドイツでは一般的に”HiWi か Hilfswissenschaftler“と呼ばれます。正式な言い方ではないですが、学生や教授の間で使われます。正式名称は、まだ学部生である場合”studentische Hilfskraft” (SHK)、既に学位を取得した人の場合”wissenschaftliche Hilfskraft” (WHK)となりますが、実際にこの言い回しをする機会は少ないです。

サービス業

ドイツ語力が一定程度あれば、サービス業が一番簡単に探せると思います。多くのレストランやストアが頻繁にサービススタッフを募集しています。一般的に、サービス業を探す簡単なやり方は、地元のストアやレストランに求人はしていないか聞いてみることです。

ドイツ語が全く話せない状態で、サービス業を目指す場合、日本食レストランに聞いてみたり、アイリッシュパブも可能性があります。特にアイリッシュパブはサービススタッフのチームが英語のみしか話さないということもあります。これによってアイリッシュパブは独自性を示していたりします。

“Mini-Job”や 538€ job ルール

Mini-job や、538€ jobルールと言われるものは、月538€の軽いパートタイムの仕事に適用されるルールです。このmini-jobは税金や社会保障が免除されます。給料の538€から引かれるのは、3.6%の公式な年金のみです。逆に雇用主側は、15%をご自身の年金に追加で支払ってくれます。複雑に聞こえますが、実際には単純で、ご自身で何か作業をしなくても、勝手に手続きされますのでご心配には及びません。

従って、538€ jobは結果的に月518.63€の手取りとなります。

月538€を少し超えるような場合、収入を少し抑えた方がmini-job ルールが使えて賢いこともあるかもしれません。これはご自身の状況によって、抑えることで、どういったメリット・デメリットがあるか異なりますので、個人の状況を詳しくみていく必要があります。

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