ドイツ大学・大学院の入学試験

ドイツの大学に合格するためには、一般的に、日本のような”入学試験”というものを受験する必要はありません。それぞれの大学が試験を開催するのではなく、出願者の過去の学業成績などを見て、合否を判断するのが一般的です。

大学によって、合否の選考方法・基準は大きく異なります。同じ大学でも学部や専攻によっても、選考方法が異なる場合が多くあります。この記事では、最も一般的な合否の判定基準、選考方法についてご説明します。

合否に一番大きく影響を及ぼすのが、過去の学業成績(GPAや評定)です。大学によっては、学業成績のみで合否を判定します。
大学院(Master)は特に、志望理由書や大学(Bachelor)時代の履修科目や経験も加味する傾向があります。

ドイツ式のGPA計算方法

日本のGPAの場合は、数値が高ければ高いほど良いですが、ドイツの場合は逆で、数値が低いほど、良い評価となります。そのため、日本の評定・GPAを単純にドイツの大学に照らし合わせることはできません。「進路設計サポート」では、GPAのドイツ式への換算結果を、GoGermanyの専門家がご提示します。

ドイツ大学・大学院留学に必要な成績、GPA

「ドイツに合格するのに必要なGPAはいくつですか?」これは、一番いただく質問ですが、簡単にお答えできる質問ではないです。BachelorかMasterどちらをご希望か、どの専攻が良いのか、何語でのプログラムをご希望か、どの大学をご希望か、色々な要素によって、答えが変わります。

ご自身の情報とご希望をいただかないと、答えることができない状況です。一方、GoGermanyではGPAが2以下(日本式)でも、ドイツ大学合格に導いた実績があります。

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Numerus Claususとは?

Numerus ClaususやNCと言われるのは、特定のプログラム(専攻)において、合格した人の最低GPAのことです。Numerus Claususはラテン語が語源で、「閉ざされた数字」といった意味を持ちます。特にドイツ人学生の間では、Numerus ClaususやNCというのは、大学出願を控えた学生が最も話すトピックです。従って、記事やSNSでも、特定のプログラムのNCが話題になっているのを見かけると思います。

例 1:

大学が150人の定員を設けているプログラムに、250人出願したとします。この場合、NCは150位で合格した人のGPAです。私たちのお客様でも、NCが2.2というのがありました。この2.2というのはドイツ式のGPAの場合で、ドイツでは1が最高、6が最低のGPAです(日本と逆)。

こちらはライプツィヒ大学の最新のNC表です。残念ながら、全ての大学が公表しているわけではないですが、最新のNCを1回Google検索してみる価値はあるかもしれません。

NCの難しい点としては、事前に知ることが難しいことです。NCは、出願者数と、その出願者の成績によって波があります。一方、前年のNCは自身の合格率を検討する良い指標になります。

なぜNCは留学生にとって的確な基準ではないか?

NCが、ドイツ人やEU圏内の学生にとって、良い指標である一方、留学生にとっては必ずしも良い指標という訳ではありません。よく混乱を招くポイントでもありますが、理由としては「Quotas(割り当て)」があるからです。ほとんどの大学、そしてプログラムによっても個別のQuotas(割り当て)があり、全体の定員の中に、個別に設定されています。

フランクフルト大学のQuotas(割り当て) :

10% – 留学生 (EU圏外から)

5% – hardship cases (不自由な方など)

3% – 他の専攻に合格している学生

残りの82%が、ドイツ人とEU圏内の学生で競われます。フランクフルト大学のQuotasはこちら。Quotasは大学やプログラムによって異なるので、個別に確認していく必要があります。

留学生は他の留学生と枠を競うことになるので、一般的なNCは参考にならず、留学生のNCが必要となりますが、ほとんどの大学で公開されていません。

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