ドイツでは学生ビザでアルバイト可能?
できます!ドイツの大学への留学生は、パートタイムでアルバイトをすることがドイツでは認められています。厳密には、ドイツではビザではなく滞在許可証を取得するため、その滞在許可証によって就労が認められます。滞在許可証とビザの違いについてはこちら。
ドイツでは、学生がアルバイトをすることが一般的になっていて、学生の75%近くが、大学に通いながらアルバイトをしているというデータがあります。実際に、私たちのお客様でも、8割近くの方がアルバイトをされています。
最低賃金は時給12.82€(=2200円, 2025年8月現在)なので、生活費を部分的、もしくは全般を賄うことが出来るため、ドイツの大学の最大の魅力である、学費無料と相まって、ドイツが経済的にとても魅力的な留学先であるのは間違いありません。
更に、2025年6月に、ドイツの最低賃金委員会(Mindestlohnkommission)は、今後数年間の最低賃金の引き上げを決定しました。2026年からは最低賃金が時給13.90ユーロ(約2,350円)に引き上げられ、さらに2027年からは時給14.60ユーロ(約2,500円)に引き上げられる予定です。
留学生の労働条件・アルバイトの上限
2024年3月から、法律によって、年に140日(終日)もしくは、280日(半日,1日4時間まで)という制限はあります。これはカレンダーの暦に従うため、例えば7/1からアルバイトを始めた場合、最初の年は、年末まで毎日働くことができます。この上限、140/280日の決まりにカウントされない、含まれない例外の仕事もあります。
詳細はドイツの法律“Aufenthaltsgesetzt §16b“をご参照ください。
アルバイトの上限の例外
- 大学にて、自身の専攻に関連する仕事をする場合(教授のアシスタントや、他の学生にチューターで勉強を教えるなど)
- プログラム、授業の一環で必須のインターンシップ
- 自身に教育面で有益となるもの(別途許可を取る必要あり)
H3: 学生ビザではどんな仕事は禁止されている?
通常の雇用は柔軟に認められていますが、個人事業主として働くには許可が別途必要になります。この許可は、通常、大学での専攻に関連するか、自身の教育面で有益であることが明らかである場合のみ認められます。
ドイツの最低賃金【2025年最新版】
現在のドイツの最低賃金は、時給12.82€(=2200円, 2025年8月現在)です。
最低賃金を時給として設定しているところもありますが、一般的に、最低賃金よりも高い時給を設定しているアルバイトが多く、12€~15€(1800~2200円ほど)です。需要が高い分野、例えばITなどですと、学生でも時給20€(3000円ほど)まで届くこともあります。
日本人留学生に人気の学生アルバイト
日本人留学生からも人気があり、私たちの多くのお客様が実際にアルバイトされている方法です。
Working Student
「working student」というのは、通常、役割の決まったパートタイムの仕事で、自身の専攻に関連するものを意味します。「working student」は、かなりぼやけた言い回しに思えますが、ドイツでは、この特定の仕事を意味します。
ほぼ全ての大企業が、working studentを幅広い分野で雇っています。企業によって、必ずしもドイツ語が話せる必要はないですが、基礎的なドイツ語ができた方が有利になることもあります。給料でいうと、working studentは他の仕事に比べて良いということは特になく、一番のメリットは自身の専攻に関連する仕事となる点や、それにより、その分野でのコネができることです。実際に、working studentで雇っていた学生を、企業がそのまま卒業後に採用することも多いです。
Scientific Assistant
Scientific assistantは、学生の中でも多い仕事で、ほとんど全てのドイツの大学が定期的に在学生を雇い、特定のタスクを担ってもらっています。タスクは幅広く、サポートや教えるなど色々あります。タスクによって、一定の知識が必要ですが、特定の知識を必要としない役割もあります。これらも、140/280日ルールにカウントされない仕事です。しかし、大学側は通常、週何時間というパートタイムでしか雇っていません。
ドイツでは一般的に”HiWi か Hilfswissenschaftler“と呼ばれます。正式な言い方ではないですが、学生や教授の間で使われます。正式名称は、まだ学部生である場合”studentische Hilfskraft” (SHK)、既に学位を取得した人の場合”wissenschaftliche Hilfskraft” (WHK)となりますが、実際にこの言い回しをする機会は少ないです。
サービス業
ドイツ語力が一定程度あれば、サービス業が一番簡単に探せると思います。多くのレストランやストアが頻繁にサービススタッフを募集しています。一般的に、サービス業を探す簡単なやり方は、地元のストアやレストランに求人はしていないか聞いてみることです。
ドイツ語が全く話せない状態でも、サービス業の選択肢として、日本食レストラン、アジア食材店、アイリッシュパブがあります。特にアイリッシュパブはサービススタッフのチームが英語のみしか話さないということもあります。これによってアイリッシュパブは異国情緒を楽しめる場となっています。
ミニジョブと552€ job ルール
Mini-job や、552€ jobルールと言われるものは、月552€の軽いパートタイムの仕事に適用されるルールです。このmini-jobは税金や社会保障が免除されます。給料の552€から引かれるのは、3.6%の公式な年金のみです。逆に雇用主側は、15%をご自身の年金に追加で支払ってくれます(つまり給料から15%引かれることはない)。複雑に聞こえますが、実際には単純で、ご自身で何か作業をしなくても、勝手に手続きされますのでご心配には及びません。
ご参考まで、今後の最低賃金上昇を踏まえ、ミニジョブの上限も更新されます。
現在 → 月552€ (約95,000円)
2026年 → 月603€ (約105,000円)
2027年 → 月633€ (約110,000円)
ミニジョブの上限額を少し超えるような場合、収入を少し抑えた方がmini-job ルールが使えて賢いこともあるかもしれません。これはご自身の状況によって、抑えることで、どういったメリット・デメリットがあるか異なりますので、個人の状況を詳しくみていく必要があります。
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